「ORGANIC」=「有機」と、多くの日本人が今でも意味のわからない言葉で日本語訳し、「無農薬だから安全・安心、環境にやさしい」という一側面からのみの主張で、さらには18年前に施行された有機JAS法(注1)による表示管理も重なり、昔からのオーガニック従事者ほど、手間と費用がかさみ、所得を維持するのが精いっぱいな状態にある。(結局、一般品、慣行品のほうが、手間がかからないし、簡単にお金になるのよね、、となってしまいがちだ)
(注1)有機JAS法の仕組みは不特定多数の方にズルなく流通させるための素晴らしいトレース管理手法である。だが、それだけではオーガニック普及の推進力にはならないということ。
日本人の多くが「有機」の言葉を分かっていないのであれば、オーガニック普及のためには、もっと多くの人がわかるように、日本語訳の再定義を、してもよい気がするのだ。
それが ORGANIC = 自然芸術 だ。
「ORGANIC」のそもそもの語源はORIGINであり「本質的な・根本的な」という意味をもっている。
日本は、適度な湿度と気温、そして四方を海に囲まれ、「農林(海)資源」に恵まれた世界でも数少ない地域だ。そして、春夏秋冬、変化し続ける環境下で、我々は、幾代にもわたり、知恵を絞り、時には自然の冷酷さを痛感し、災害を乗り越え、命を継いできた。
その命のバトンを継承してきた哲学と実践(自然界との対話、微生物の活用、氣合い、等の調和)こそ、自然芸術=オーガニック であり、本質的な部分ではないだろうか?
オーガニック=自然芸術、と、とらえれば、自然栽培、有機栽培、○○農法、・・・etc、何が一番か、ではなく、どれも一番。その人の個性と地域の特性が重なり合い、自然界の力を最大に発揮させたプロセスこそ、自然芸術なのだ。そして芸術というからには、人を魅了する、感動させる、品やサービスとなるまで、レベルを高めなければならない。
有機JASはトレース管理手法であって、工業的・機械的なものであって、芸術性を語る部分にはならない。だからこそ、弊会は、オーガニック(自然芸術)性をたたえ、育て、その醍醐味を情報発信し、仲間を増やしていく役目であり、そこに存在の価値がある。
自然栽培フェア2019 & オーガニックチャンネル は、情報発信と交流の場、お互いの学びの場である。今年はどんな「自然芸術品」と出会えるか、わくわく、ドキドキだ(笑)
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文責:甲斐谷 治
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